2023年06月30日 13時45分

現金が必要となったときに助けとなるクレジットカード現金化は、非常に便利なシステムです。

専門の業者に依頼すれば振り込みもスムーズに行うことができ、短時間で現金を手にすることができます。

それでもこの方法は利用者にメリットだけをもたらすわけではありません。

そのことをしっかりと理解すべきです。

では具体的に、クレジットカード現金化を行うとどのようなデメリットが生じるのでしょうか？現金化を行った後に後悔しないためにも、この点について考慮するのは大切です。

換金率が適用される

クレジットカード現金化を業者を介して行う際、換金率に従って現金が渡されます。

つまり業者が指定した商品をショッピング枠を通して購入しても、購入代金をそっくりそのまま受け取ることはできません。

この換金率は業者に対して支払う、現金化の手数料のようなものと考えることができます。

そして換金率は現金化の額に比例します。

たいていの業者は100万円以上の現金化に対しては99％に近い換金率を提示しています。

しかし1万円から5万円程度の現金化の場合、換金率は80％代、もしくはそれ以下となることもあります。

換金率は業者によって異なります。

そのため高い換金率を提示している業者をチョイスするべきですが、購入した商品の額全てが現金化されるわけではないことを覚えておくべきです。

自己破産ができなくなる

クレジットカード現金化は違法ではありません。

しかしこの行為は自己破産の際に不利に働くことがあります。

破産法の中には「不当な債務負担行為」を行った場合、自己破産ができないという項目があります。

仮に破産申告の際にクレジットカード現金化を行った事実が裁判所に知れると、不当な債務を負ったとして借金の免責の許可が下りないことがあるのです。

クレジットカード現金化を行う人の中には、手にした現金を借金の返済に充てる人がいます。

しかしこのような状況が続いて最終的に返済が不可能となった場合、これまでのクレジットカード現金化の事実が自己破産を不可能にしてしまうという、最悪の結果を生じさせることがあるのです。

これまで見てきたように、クレジットカード現金化を行うとそれなりのデメリットが生じます。

しかし1、2回行う程度でしたら換金率が適用されても大きな損失とはならないかもしれません。

また自己破産をしなければならない状況に追い込まれているわけでないのであれば、クレジットカード現金化が最悪の結末を生じさせることもありません。

しかしあらゆる可能性を考え、クレジットカード現金化が癖になるような状況は避けるべきです。